占い 生き方-恨みの感情「臥薪嘗胆こそ」-気持ちなんてあやふやなもの

「臥薪嘗胆-がしんしょうたん-」とは、

「屈辱を忘れない」「苦労を耐え忍ぶ」
などの意味に使われる、中国の故事です。

中国の春秋戦国時代、

呉国の王「夫差」が
敵対する越国に討たれた父の仇を討つため、

硬い薪(まき)の上に寝て痛い思いをし、
その復讐の気持ちを忘れないようにした・・・
という「臥薪」と、

その後、夫差に敗れ
馬小屋の番人にさせられた越国の王「勾践」が

毎日毎日、苦い肝を嘗(な)めることで、
その屈辱を忘れないようにした・・・
という「嘗胆」からなるお話です。

よく使われる故事ですが、
これって、「気持ちは消える」という事を、
物語っていると思いませんか

私はいつも、
「気持ちでご飯は食べられません」
「気持ちなんてあやふやなもの」

と言いますが、

失恋の辛い想いも、
人間関係の嫌な想いも、
仕事での悔しい想いも、

どんな想いだって、
形なんてありません。

父親を殺されたほどの恨みも、
王でありながら番人をさせられた屈辱も、

「気持ちだけでは消えてしまう」
ということですよね。

薪の上に寝たり、
肝をなめたり、
あえて肉体に苦しみを与えることで、
想いを留めていたのです。

そういえばアメリカには、
昔、ひどい扱いを受けて死んでいった
奴隷たちの怨念が宿ったという
“呪いの石”があるそうですが、

これだって、どんな恨みも苦しみも、
手に取れない気持ちなんて、
煙のようなもの

だから石に宿る事で、
やっと留まれるのです。

日々、色んな相談を受けますが、
どんな悩みも迷いも苦しみも、

それは“本人が想っているだけ”
それがほとんどです。

想いが邪魔をして、
冷静に選択できなかったり、

余計に事を大きくして
“こんがらがって”しまうのです

今、想いが“こんがらがっている”という方は、
一度、客観的な意見を
聞いてみてはいかがでしょうか


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