古くから私たちは
オギャーっと生まれた瞬間に
「魂魄-こんぱく-」が
一つになるとされてきました。
魂魄-こんぱく-とは
「魂-こん-」はそのまま
たましいや霊魂などで
魂の「云」は雲と同じ
形のないものを意味します。
「魄-はく-」は
白い鬼と書きますが
白骨のこと、または骨組み
そして肉体を意味します。
オギャーっと泣いた瞬間…
雲のようにふわふわと
浮遊していた「魂」が
その入れ物である
「魄」・・肉体に入る。
そして一つの人生が始まるのです。
さて
生まれたての赤ちゃんが泣くのは
肺呼吸がはじまった証拠です。
それまではお母さんのお腹の中で
へその緒を通して酸素を得てましたが
産まれて初めて
肺にいっぱい空気を吸って
「呼吸」を始めるのです。
人は「肺で生まれて肺で死ぬ」
そうとも言われています。
息は「生き」「活き」「意気」
「呼吸-こきゅう-」はもともとの和語
いわゆる大和言葉では「いき」です
息は「生き」「活き」に繋がり
息をすることは命そのものなのです。
ですが、コロナ禍でのマスク生活も
もう2年半が経とうとしています。
息苦しさから口呼吸になったり
大きく息を吸えないことで
肺機能の低下も心配されています。
ちなみに口は消化器官で
食べ物を食べるところ。
鼻が呼吸器官なので
口呼吸では「生き」に繋がらないのです。
深く息を吸ってみよう
深呼吸をすると
血流が良くなる
脳がリラックスする
自律神経を整える
全身の細胞が活性化する
免疫力が上がる…などなど
他にも多くの効果があります。
ぜひ普段の生活の中で
例えば家を出たとき…
ドアを閉めてそのまま歩き出さず
一度立ち止まって
深ぁ~く息をしてみる
ベランダで洗濯を干すとき…
慌てて干して部屋に戻らず
深ぁ~く息をしてみる
車に乗ったとき
帰宅して荷物を置いたとき
お風呂に入った時
お布団に入った時・・・
どんなに忙しくても
たった1分ほどでも十分です。
ぜひ深く息をして
命を「生き、活き」たいですね
ところで
「呼吸-こきゅう」とは
酸素を吸って二酸化炭素を出すこと。
「息-いき」とは
空気を含めた「気」を
吸ったり吐いたりすることです。
ですから
「息が合う」とか「息が詰まる」
「息がかかる」「息巻く」など
感情や雰囲気を表す言葉にも
よく使われているのです。
「息-いき」とは「生きる気」
日々しっかり息をしましょうね
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