占いの注意点-「占い」に騙されないために-春の花は冬には咲けません

このところ、テレビをつけれ
オセロの中島知子さんの話題ばかりですね。

「結局占いなんてこーゆー事か」
と感じておられる方も
多いのではないでしょうか

細木和子さんの時もそうでしたが、
“占い”や“占い師”と話題になるたび、
私は本当に残念でなりません。

それは、まず占い師という人が、
自身の勉強不足をごまかす為に、

因縁だの前世だのと
目に見えない事を言ってみたり、

スピリチュアルなどという
不確かな精神世界を口にする人が多いからです。

「どうして不幸なのか」
「何故うまくいかないのか」

そんな悩みに対して
はっきりとした原因を言う事ができないから、
目に見えないものを理由にしているのです。

・・・確かめようがない以上、簡単ですもんね

そして占いを受ける側の方も、
少し誤解されているように思います。

辛いことや苦しいこと・・・
生きていれば色々ありますが、
原因は必ず自分自身にあって、
運命や宿命などで片付けるのは逃げ口実です。

中には「家相が悪いんじゃないか?」
「身内に自殺した者がいる」など
色々と不幸になりそうな事を探す人がいますが、
私も、たまにそういった相談があって困ることがあります。


ほんの数ヶ月ほど前の話ですが、
50代の女性(Aさんとします)が
高野山の修験道者だという人に
300万円も取られたと相談に来られました。

詳しく聞くと、
たまたま軽い気持ちで占いに行ったら、
「土地の障り(さわり)で家族に不幸が降りかかっている」と言われ、

祈祷料として3万円を払い、
お祓いをしてもらったそうです。

ここまでなら「3万円ももったいない事をしたな」と、
後悔だって軽く済むでしょうが、
Aさんの問題はこの後にあったのです。

後悔どころか、
「そういえば息子が働かないのも障りのせい?」
「夫とうまくいかないのも障りのせい?」と、

自分が抱える家族の問題を、
障りと結びつけてしまいました。

ですが「お祓いをしてもらったんだからもう大丈夫!」と安心しても、
待てど暮らせど良くなる気配などありません。

当たり前ですよね、
家族の問題は土地の障りなんかじゃないんですから・・・

するとAさんは、またあの修験道者のところに
相談に行ってしまいました。

待ってましたというところでしょうか・・・

今度は「先祖の因縁がなかなか深い」
「土地の障りも先祖のせいだった」と言われ、
祈祷料として30万円も要求されたのです。

それからというもの、
定期的に修験道者から電話が入り、

月に一度の祈祷料、年に一度の祈祷料、
開運の掛け軸、つぼ、印鑑などを売りつけられ、

気がつけば300万円も払ってしまっていたのです。

だいたい修験道者が占いをするのも変な話で、
ましてや高野山の修験道者が、
大阪のビルの一室で占いなんて、
「なんのこっちゃ」と呆れてモノも言えません

とにかく私はAさんに、
弁護士なりそれなりの専門家に相談するよう勧め、

2度とお金を払ってはいけない!
障りなんて絶対ない!とお話しましたが・・・

Aさんの相談は、
そんな事ではなかったのです。

Aさんは「お金はいくらでも払うから、
修験道者と縁を切って欲しい」と頼んできました。

「ですからそれは専門家に相談してください」と私が言っても、
「そうじゃなくて、縁が切れるお祓いをしてください」と頼んでくるのです。

いくら無理だと言っても
「じゃあ誰か紹介して欲しい」と言われるので、

本当に可哀相でしたが、
料金も頂かず半ば強引に帰ってもらいました。

Aさんに限らず、
こういった相談は少なからずあります。


占いでわかる事は、
その人の持って生まれた資質のようなものです。

私は、生まれ持った資質を
よくに例えます。

占いで分かることは、
その人の“心と体”のこと。
心と体がどんな花なのかという事なのです。

そうして合った環境の中で
無理をすることなく、
でも精一杯の努力で
自分なりのキレイな花を咲かす
それしかありません。

闇雲に努力をしたって、
春の花は冬には咲けませんし、

せっかく光と水に恵まれても、
やる気がなければ咲けません。

そして占い師というのは、
何か特別な能力があるのではなく、
例えるなら、その“花屋さん”だと思っています。

花についての勉強をして知っているから、
「どんな花なのか」
「どうすればキレイに咲くか」をアドバイスするのです。

絶対に確かなのは、
障りや祟り、怨念、先祖や前世
そんなものは私たちの幸・不幸に決して関係ありません。

占い師や霊能者が
ダマす自覚があるならまだマシです。

怖いのは、たいていは本人も
オカルト現象を信じきっている事です。

そんな人には、現実的な法律も常識も
通用しませんからね・・・

皆様も、「占いに行こうかな?」と思われた時は、
一度ゆっくり自身を振り返り、
他に手立てはなかったかをお考え下さい。

そして相談に行かれる場合は、
顔の見える占い師など、
きちんと責任を背負っている占い師をお選び下さいね。


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